2008年9月3日水曜日

原価の収集と原価の集計

 原価計算の場合,企業の継続的な経済活動において日々発生する原価を記録・計算・整理する必要があるが,これを複式簿記で網羅的に記録するのが第一段階で,特定の給付に関連づける作業は第二段階(原価の集計)と実際には2段階に分けて考えるのが便利だと思われる。一般的には費目別原価計算,部門別原価計算,製品別原価計算と3段階に分けるが,原価が発生した段階で製品などの給付別に分類するのは不可能だ。まずはどこで何がいくら発生したのかを網羅的に記録していくことが第一ステップで,この作業なしには直接原価計算も標準原価計算も意味がなくなる。